井草地域のいま

1996年3月より操業を始めた杉並不燃ゴミ圧縮中継所(井草4丁目)について、2000年10月に杉並区は「杉並中継所からは人体に影響を及ぼす化学物質は出ていない」と、事実上の安全宣言を出した。それ以来、井草森公園は、子ども達や親子連れで賑わっているが、本当に大丈夫なのだろうか。不燃ゴミ圧縮の操業を始めて6年経った現在、新聞・テレビで報じられることも少なくなり、被害者の声すら表に出なくなった。 

 レジ袋税のことで、マスコミに姿を見せる区長の明るい顔からは何も見えてこない。しかし、発症者は年々重症になり、被害は練馬区にも広がっている。お年寄りにリュウマチになる人が増え、白内障の手術後に眼圧が上がり視力障害を起こす人もいる。また、身体がだるい、具合が悪いと救急車で運ばれ、そのまま帰らぬ人となり、解剖しても原因が分からなかったという話も耳にする。重症の被害者に「仮病だ」「ヒステリーだ」「異常体質だ」といっていた人が、目まいと吐き気に悩まされ、病院にいっても回復せず困り果て、こっそり被害者に「どうしたら治るか。どんなサプリメントを使っているか」と聞いてくるという。

 一旦発症すれば、その場所から逃げ出さない限り簡単に治るものではない。重症者は

たとえ逃げても、同じような空気に反応する体質となり、元通りに治すのは容易ではない。地元の人の話によると、中継所周辺で救急車の出動回数が増え、多い日には10台も新青梅街道を東へ、八丁通りを南へ走るという。被害者の観察によると、救急車出動の多い日は、えてして雨の降る前のどんより曇った空気の動かない日。大袈裟な表現をすれば防カビ剤を撒いたような感じだという。雨が上がり晴れてきて温度が上がった時も要注意。比較的よいのは晴れて適度の風のある日のようだ。それにしても、よほどの匂いでもないと、個人差もあり馴れもあって、空気の悪さを感じない人もいるのであれる化学物質によるものとは認めていないが、被害者たちは、症状や広がり方から中継所を発生源とする空気の汚染と考えており、稼働を停止しない限り、時間の経過とともに被害者は増加し重症化すると心を痛めている。「私の住まいは離れているから」「高台にあるから心配ない」と思うのは、初めの頃の話で、今や井草一地域の問題ではなく、杉並区のみならず、練馬区も汚染地域と見るべきではないだろうか。毎日毎日排出される有害化学物質は、風にのって運ばれないはずがない。そして、人間だけでなく、植物にも、建造物にも付着して、悪さをすると考えるのが当然であろう。 

杉並病をなくす市民連絡会

杉並病は確かに存在し、 いまも無くなってはいません。 ただ、無いことにしたい人たちが 存在するだけです。

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